真菌症


@足白せん(ミズムシ)
 ミズムシは治らないものと思っている人が今でも多いようですが、必ず治る疾患です。
 外用を初めてすぐ良くなったように見えて、治療を中断することを繰り返すケースも多くみられます。
 当院では少なくとも3ヶ月は外用を継続していただき、治癒したあとに、再感染を防ぐために、温泉や入浴後に乾いたタオルですぐ指の間を拭くなど、指導を行わせて頂きます。
A爪白せん(爪ミズムシ)
 最初から爪に白せん菌が感染する事は殆どなく、足の指の間のミズムシが長期間ある人に、いつか爪にも感染するのです。爪白せんが持続すると、時々足白せんも再発することが多く、ミズムシの究極の治療は爪白せんを治す事といえましょう。
 最近は、抗真菌薬の内服が非常に効果的です。
B体部白せん(タムシ)
 足のミズムシが他の部位に移ったものですが、ステロイド軟膏外用の副作用として出現したり、柔道衣を通じて移る症例などもありますので、注意が必要です。
C乳児寄生菌紅斑
 おむつかぶれと間違うこともあり、おむつかぶれの時は真菌検査を時々行って、カンジダの菌の確認をします。 
 抗真菌剤で比較的短期間に治癒します。
Dカンジダ性指間ビラン症
 以前はよく水を使う人に多い疾患と思われていましたが、最近では普通の方にも時折みられます。多くはステロイドの外用剤を塗ってみたが完治しないという事で来院される方が多く見られます。
 第V指間が最も好発部位ですが、U、W指間にも広がっている事もあります。
 必ずKOH法でカンジダを確認し、抗真菌剤を外用すると比較的短期間で治癒します。
 指間は水分が残りやすい部位であるので、水仕事のあとには乾いたタオルでよく拭くなど指導させていただきます。

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皮ふ湿疹など


<湿疹皮膚炎群>
@アトピー性皮膚炎
 成人型と小児型とは対応が異なります。
 小児型には徹底的な保湿を指導します。保湿剤には3%酢酸ワセリンを用い、できるだけステロイド軟膏は弱いもので対応し、かつ限局的に使用します。プロトピック軟膏が一般的です。
 成人にはやや強めのステロイド軟膏を使い、抗アレルギー薬を内服し、夜間に掻く事を押さえる事に留意します。
A接触性皮膚炎
 ステロイド軟膏を短期間使用することで、劇的な効果が得られますが、原因をできるだけ特定できるように化粧品が疑わしいときは、パッチテストなどを行います。
 モーラステープを貼付して、しばらく経過したあと皮膚炎が発症することもあり、安易にテープを使用しないよう指導し、特に日光露光部への貼付はさけるよう指導します。

<炎症性角化症>
@尋常席乾糜
 当院では主にn-UVBの治療を行っています。1〜2週間隔で、311mmの紫外線を短時間照射する治療です。外用はステロイド軟膏は極力避けて、活性型VitB3製剤を使用する事が一般的です。
A掌踵角化症
 n-UVBは掌踵角化症の治療薬として有用です。耳鼻咽喉科を受信して頂き、扁桃摘出術である場合もあります。

<薬疹>
 皮膚症状から薬疹が疑われる場合、薬の服用時期と発疹の出現時期から原因薬を推定します。
 なかなか原因が判明しないこともありますが、疑わしい原因薬が見られた場合は、薬手帳に記載して頂き、他科の担当医と相談の上、薬を変更してもらう事も多く見られます。
 尚、薬疹は皮膚だけの症状でないことも多く、採血をし、全身をチェックすることも重要です。

<血管炎・膠原病・水泡症>
 当院では生検をして、診断を得ます。入院施設のある病院をご紹介することを原則としています。

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色素異常症など


<色素以上症>
@尋常性白斑
n-UVB照射を主に行っています。時間を要しますが、少しずつ島状の色素沈着が見られてくる事が多いです。固定して小範囲の病変では植皮術などの外科的処置をうることもあります。
A雀卵斑・肝斑
VitC、トランサミンの内服とハイドロキノンの外用で対応しています。雀卵斑にはQスイッチルビーレーザーが効果的な症例も見られます。

<ウイルス感染症>
@ヘルペス症
水泡がある場合は、できるだけギムザ染色を行い、巨細胞の有無を確認します。
最近は、抗ウイルス薬の投与で重症化する例も少なくなりました。帯状疱疹後神経痛がひどい場合は、総合病院麻酔科に依頼の上、ブロック麻酔などの治療をお願いすることもあります。
A尋常性疣贅(イボ)
効果的な治療法がなく、多くは液体窒素を使っての冷凍凝固法を行っています。冷凍凝固法は、痛みを伴う治療で小児にはきつい治療ですが、できるだけ治療期間が短くできるように心がけています。
外陰部のウイルス性ゆうぜいには最近、抗ウイルス薬の外用剤で効果的例もおおくなりました。難治例には局麻下にレーザー焼灼術を行うこともある。
B伝染性軟属種(ミズイボ)
局所麻酔テープを貼付後、3〜4時間後にピンセットでつまみだす治療をしています。できるだけ一回の治療で終了したいと考えていますが、多発例の場合には、数回治療が必要なこともあります。
以前より強力な麻酔テープが開発され、施術時の痛みがより少なくなりました。

<細菌性感染症>
@伝染性膿か疹(とびひ)
夏季、小児に多く見られる疾患です。4〜7日間抗生剤を内服します。外用にも抗生剤軟膏を使用し、湿潤傾向が強い場合には、リバソールを重層します。
虫刺症や湿疹続発性の場合には、少量のステロイド内服を併用することもあります。
Aひょうそ
ほとんどの場合が爪のささくれを不用意に除去した後におこっています。
とても痛い疾患ですが、膿が存在する場合は、局所麻酔をし、切開します。
外用は、リバソールとし、約4日間抗生剤の内服を行うと、だいたい一回の通院で治癒します。

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